動画広告は、企業ブランディングや採用強化において注目を集める手法です。しかし、動画広告活用のメリットや効果が不明瞭な方もいるでしょう。
そこで本記事では、動画広告のメリット・デメリットやブランド認知への効果を事例と共に解説します。
外注のメリットについてもご紹介しますので、マーケティング担当や広報担当の方はぜひ参考にしてください。
動画広告とは?
動画広告とは、視覚と聴覚を活用し、主にYouTubeやInstagram、Xなどで配信される広告手法です。
テキストや静止画よりもインパクトが強く、感情に訴えかけることで記憶に残りやすい動画広告は、ブランドや商品の認知度を高める効果があります。
動画広告の目的と魅力
動画広告の主な目的は、ブランド認知の向上や販促です。
たとえば、利用者インタビューや開発までの苦難エピソードを盛り込むことで、ユーザーの記憶に残り共感を得られやすくなるでしょう。
短時間で多くの情報を伝えられる点が動画広告ならでは魅力で、とくに新商品発売時に効果的。商品のベネフィットを迅速に伝えることで購買を促進できます。
インターネット利用率が9割以上*の現代、動画広告の重要性はさらに高まっています。
【表1 日本の年齢階層別インターネット利用率】
*総務省 「令和6年版情報通信白書」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/pdf/index.html
動画広告市場は今後も拡大予想
総務省の「令和6年版情報通信白書*」によると、2021年以降、インターネット広告費がマスコミ4媒体を上回り、マス広告費は2023年まで減り続けています。
【表2 日本の媒体別広告費の推移】
これに伴い、動画広告市場も拡大しています。
とくにYouTubeでの動画広告は、スマートフォンや高速インターネットの普及により利用者が増加し続け、企業にとって効果的な広告手法として注目を集めています。
今後もSNSを活用した動画広告市場は拡大していくでしょう。
*総務省 総務省「令和6年版情報通信白書」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/pdf/index.html
動画広告のメリット・デメリット
ここからは、動画広告を活用するメリット・デメリットを解説します。
- メリット① 企業・ブランド認知の拡大:YouTubeはSNS世界2位
- メリット② コンセプトやメッセージがユーザーに伝わりやすい
- メリット③ 商品・サービス情報を明確に伝えられる
- メリット④ 購買意向に強い影響力がある
- デメリット① スキップされやすく不快感を与える場合も
- デメリット② 動画広告制作のリソースが必要
順にみていきましょう。
メリット① 企業・ブランド認知の拡大:YouTubeはSNS世界2位
YouTubeは、世界中で月間25億人以上のユーザーを持ち、SNS世界2位です。
世界の多くのユーザーに商品・サービスをリーチできるため、商品の認知度向上や企業のブランディング拡大に効果を発揮します。
また、面白いコンテンツはX、InstagramなどのSNSで拡散され、さらに多くのユーザーに知ってもらえるでしょう。ビジネスに発展する可能性も十分に考えられます。
メリット② コンセプトやメッセージがユーザーに伝わりやすい
動画広告は視覚と聴覚の両方を使って伝えるため、コンセプトやメッセージをわかりやすく効果的に伝えられます。
たとえば、ストーリー形式の動画を最後まで見入ってしまった経験はありませんか?惹きつけられると商品やブランドの物語が自然に伝わりますよね。
動画広告はユーザーの理解が深まりやすく、ブランドのイメージをしっかりと伝えられるのです。
メリット③ 商品・サービス情報を明確に伝えられる
動画広告を用いると、商品の使い方やサービスのメリット、ベネフィットを具体的に伝えられます。
たとえば、商品のデモンストレーションやユーザーの声を紹介するとユーザーの購買意欲を高められます。
いわゆる「説明動画」では、説明書を読むよりも動画で見た方がイメージが掴める場合も。
使い方が難しく購入に悩むユーザーに対しても、わかりやすく商品・サービスの強みや魅力を伝えられるでしょう。
メリット④ 購買意向に強い影響力がある
前項で述べたように、動画広告は購入を悩むユーザーの背中を後押しする力があります。
Googleの調査*によれば、18歳以上の国内ユーザーの76%が「YouTube は自分が最善の決定ができるという自信を与えてくれる」と回答。
つまり、動画広告で商品仕様やレビューを見て購入の決め手とするのです。
購入後は「選択は間違っていなかった」という満足感や自己肯定感が生まれ、再びYouTubeを利用する動機となっています。
*Google「生活者に選ばれるYouTube、商品購入に強い影響力——『ブランド・ジャパン』でも1,000ブランド中1位」https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2022-2/
デメリット① スキップされやすく不快感を与える場合も
動画広告は、スキップされやすく不快感を与える可能性も。
尺が長すぎたり、不適切なタイミングでの表示だったりが主な要因です。
2021年の調査*では、動画広告スキップ率は9割以上。広告を途中で挿入されると不快感が増し、ブランドへの印象が悪化することも確認されています。
*株式会社ネオマーケティング「20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」https://neo-m.jp/investigation/2645/
デメリット② 動画広告制作のリソースが必要
動画広告の制作には、専門的なスキルやリソースが必要です。
撮影や編集、脚本作成などの工程に加え、ナレーション・音楽、配信などがかかります。
社内でこれらを賄うのは時間と労力がかかり、他業務に注力できない場合も。しかし、外注によりクリエイティブなアイデアの発案やコスト管理、トラブル回避が可能です。
たとえば、15秒動画製作所では制作から広告運用までトータルサポート。費用対効果が高くなります。
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YouTube動画広告の効果とは?
動画広告の効果は論文で実証されていますが、中でも2つの事象を詳しく解説していきます。
- YouTube動画広告は「高い認知度」と「予算削減効果」がある
- 記憶に残り購入意向が高まる「動画広告挿入のタイミング」とは
YouTube動画広告は「高い認知度」と「予算削減効果」がある
ある研究によると、YouTubeの動画広告は高い認知度を誇り、ブランド露出を効果的に増やせるため、ビジネスシーンでの活用が広まっています。
テレビ広告や大型ビジョンなどに比べて低予算で制作できるため、予算削減効果も期待することができます。
全体の広告予算削減の一方で、動画によるコミュニケーションへの投資は積極的に継続する動きが高まっています。
記憶に残り購入意向が高まる「動画広告挿入のタイミング」とは
研究*によれば、動画広告はユーザーが最も集中しているタイミング、たとえば動画の冒頭などの重要なポイントで挿入すると、購買意向が高まることがわかっています。
また、ユーザーからの企業認知の向上を目的とする場合は、動画の中盤に動画広告を挿入すると記憶に残りやすく、効果的です。
*日本マーケティング協会「YouTubeにおける動画広告挿入のタイミングによる記憶と購入意向への影響」https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketingreview/3/1/3_2022.004/_pdf/-char/ja
動画広告の成功事例
ここからは、動画広告の成功事例を6つご紹介します。成功事例を参考に、自社のブランド戦略に活かしてみてください。
- 事例1. 「商品の強みや価値」が伝わる例
- 事例2. 「職場の雰囲気」が応募者に届く採用動画
- 事例3. 「面白い採用動画」で興味関心を刺激する例
事例1. 「商品の強みや価値」が伝わる例
15秒という短時間で、商品の強みが伝わる動画です。
「外観」「車内」「価格」などの商品の特徴を、一目で理解できるビジュアルやキャッチフレーズ、ナレーションによって、ユーザーにその価値をダイレクトに届けています。
短時間で効果的に、商品価値を明確に伝えることに成功しています。
事例2. 「職場の雰囲気」が応募者に届く採用動画
職場の雰囲気が効果的に伝わる採用動画です。
とくに、園舎の様子や働いているスタッフの表情、日常のコミュニケーション風景などをリアルに描き出している点がポイント。
応募者に「ここで働きたい」と感じさせます。職場の温かさや活気などのリアルな雰囲気が応募者の心に響き、応募意欲の向上に繋がるでしょう。
事例3. 「面白い採用動画」で興味関心を刺激する例
コミック形式で企業紹介した採用動画です。
仕事内容だけでなく、職場の楽しさやチームの結束をユーモラスに描き、ユーザーの共感を呼び起こします。
とくに、主人公が一生懸命に自問自答する姿や、続きが見たくなる物語の構成が印象的。
求人広告の一般的な形式から脱却し、面白い動画を通じて企業の魅力が伝わる動画です。
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